初心者ライターは、仕事の受注に関する常識が身についていないため、安すぎる金額で受注したり、異常な回数の修正を受けることになってしまったりします。
実際のところ文字単価1.0円が妥当な案件を文字単価0.3円以下で請けてしまうこともあるのです。
このような事態は、初心者ライターが損をしているとも考えられます。
そこで今回は、作業や報酬に関して損をしないために気をつけたいポイントをご紹介します。
Contents
相場感をつかむ
ライターを始めて間もないころは、相場感がつかめず、作業量に見合わない報酬の案件に応募してしまう場合があります。
クラウドソーシング経由の案件の相場は、文字単価約0.8~1.5円です。
ただし、ジャンルによって相場は変動します。
高いジャンル
・医療
・美容
・クレジットカード
・格安SIM
・転職
・キャッシング
・仮想通貨
・株
・FX
・リフォーム
低いジャンル
・恋愛
・インテリア
・旅行 etc..
ここで紹介したジャンルはごく一部です。
また、相場は時代の変化とともに変わっていくので、そのときの相場感をつかむことが大切です。
最低受注単価を決める

初心者ライターは、とりあえず実績を積もうと考え、相場からかけ離れた単価の案件を請けてしまいがちです。
そういった案件はレギュレーションがかなりゆるく、実力がなかなか身につかない場合があります。
そのため、ある程度の最低受注単価を決めておくことが大切です。
相場よりも少し安い程度に設定するとよいでしょう。
また、ある程度の単価の案件を中心に請けていても、そのときの気分で低単価案件を請けてしまい、必死に数をこなす事態に陥ることもあります。
こういった事態も、最低受注単価を決めておけば防げるでしょう。
追加の作業は状況に応じて断る
執筆を始める前に、レギュレーションを確認しましょう。
文字数やKWの使用回数、読者ターゲット、文体などの他、禁止事項や参照可能サイトも確認が必要です。
このレギュレーションの確認ができていないと、納品後にレギュレーションを追加されて、それに応じた修正対応を求められる可能性があります。
基本的に、レギュレーションの後付けは断ることが大切です。
しかし、クライアントの中には「レギュレーションの追加に対応できないようなライターには依頼したくない」という方もいます。
そのため、レギュレーションの後付けを断った時点で、継続で依頼してもらえなくなることもあるのです。
レギュレーションの後付けによる修正の内容がほんの少しの修正で済むのであれば、対応してもよいかもしれません。
大きなコストがかかる場合は、今回のみ報酬の増額を依頼して対応するか断りましょう。
また、一言あやまるようなこともなく平気でレギュレーションの後付けをするクライアントとは、取引しないことをおすすめします。
今後もライターに不利益をもたらす対応をする可能性があります。
修正可能回数を決めておく

思っているような記事ではなかったということで、繰り返し修正を求められるケースがあります。
中には、10回以上修正することになり、時給換算200円になってしまったというケースもあるのです。
そのため、あらかじめ修正可能回数を決めておくことをおすすめします。
その際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
レギュレーション違反は回数無制限で修正が基本
事前に共有されていたレギュレーションを守れていなかったために修正依頼された場合は、回数無制限で対応することが大切です。
依頼内容が守られていない記事は、クライアントにとって価値のない記事であるため、対価となる報酬が支払われないのは当然です。
レギュレーション違反をしているのに修正に対応せず、一方的に支払いを求めるようなことをするとトラブルに発展する可能性もあります。
単価に合わせて決める
文字単価1.0~2.0円は、修正回数2回まで、3.0~5.0円は3回までなど、文字単価に合わせて決めることをおすすめします。
高単価であれば、それだけ求められるクオリティが高くなります。
ライターとしては、執筆にかけられる時間も長くなるため、低単価案件よりも修正可能回数も増えるでしょう。
高単価の場合は4回以上の修正が必要なケースもある
文字単価10円を超えるような案件では、4回以上の修正を求められるケースもあります。
このような高単価案件を請ける際には、修正可能回数について、より厳密に取り決めることが大切です。
文字単価10円でも、修正を10回も依頼されてしまえば、文字単価2.0円程度の時給となってしまうでしょう。
少しずつステップアップしていこう
初心者ライターだからといって、低単価案件ばかり請けていては中々実力が身につきません。これは、校正した記事をもらえないことが多いためです。
ある程度の単価になると、校正後の記事をもらえるようになります。
その校正の内容を受け止めて改善を繰り返すことで、ライターとしての実力が身についていくでしょう。
まずは、各ジャンルの相場程度の金額の案件を請けられるように実力を磨いていきましょう。