ライフハック

実績10,000本以上の医療ライターが考える健康を守るということ

これまでに10,000本以上の記事を書いてきたため、医療・美容に関する知識を浅く広く持っています。特定の分野の知識は深いのですが、自分の健康を守るのには役立っていません。

生活習慣病のメカニズムぐらいであれば知っておいた方がいいですが、感染症のメカニズムを知る必要はありません。
余計な情報を知っていることで、身体に症状が現れていても「○○だから大丈夫」などと考え、結果医療機関を受診するのが遅れてしまう可能性があります。

素人では、何の病気かなんてわかりません。

健康を守るためにどのようなことを意識する必要があるのか、現在の医療メディアにおける問題について解説します。

ネットは嘘の情報にまみれている

Googleアップデートによって、かなり淘汰されましたが、まだまだネットには嘘の情報がたくさんあります。なぜ、嘘の情報がたくさんあるのか。

(1)アフィリエイト目的のサイトが多い
アフィリエイトは、広告を経由して商品やサービスを購入すると、そのサイトの管理者に報酬が支払われる仕組みになっています。
売れればいいという考えの管理者は、正確な情報を掲載することを意識していません。

そのため、アフィリエイト目的のサイトの情報の正確性が低くなっているのです。

もちろん、正確な情報を掲載しているアフィリエイトサイトもありますが、読者がそれを見分けることはできません。

(2)素人が医療について書きなぐっている
医療資格を持たない人物が医療について書きなぐっているサイトはたくさんあります。怪しげな民間療法を信じて悪気なく発信している方もいます。

そういったサイトはgoogleによって大きく検索順位を落としているため、一般の人の目に触れる機会はかなり減りました。

公的機関の記事を参考にする難しさ


現在は、公的機関や大企業、医療機関のホームページが検索上位に表示されるようになっています。
ここで問題なのは、これらのサイトに書かれている記事が読みにくいということです。

なかには、医療用語を噛み砕いてわかりやく書かれた記事もありますが、知名度が低い病気ほど記事がわかりにくくなっています。

記事が読みづらければ離脱して、他のページを参照しますよね。
そうすると、結局はアフィリエイトサイトや無資格者のブログなどに行きついてしまうのです。

ネットで調べるには限界がある

そもそも病気について、ネットで調べるには限界があります。
病気の症状は共通点が多く、精密検査をしなければ診断できない場合もあります。

咳や鼻水、頭痛がするから風邪とは限りません。

すぐに医療機関を受診するのは正解なのか


では、症状が現れてすぐに医療機関を受診するのが正解なのかというと、症状によって異なります。
医師に受診の基準を教えてもらうことをおすすめします。

ある医師は、明らかに風邪のような症状で、37℃台などであればすぐに受診する必要はないと言います。
ただし、熱が高くなくてもインフルエンザの可能性もあるため、受診した方がいいという意見もあります。

また、子供は高熱が出やすいため、40℃の熱が出ても、3日以上続かなければ受診する必要はないとも言うのです。

ただし、意識がはっきりしていなかったり、顔色が悪かったりしているような場合には、すぐに医療機関を受診すべきとしています。

このように、症状や条件によって異なるため、不安な場合は早めに医療機関を受診した方がいいでしょう。

不安を感じた場合はセカンドオピニオンした方がいい

医師の質は様々です。
症状の現れ方や現在現れている症状など詳しく聞いてくれる医師もいれば、症状を伝えただけで風邪と判断するような医師もいます。

風邪とは異なる症状が現れていても、それを伝え漏れていたり、医師が発見できていなかったりする可能性もあります。

「医師=絶対的な存在」という考えはやめた方がいいでしょう。
不安が残る場合は、セカンドオピニオンをしてもいいかもしれません。

信頼できる主治医が見つけるために、いくつかの医療機関を受診してもいいでしょう。

この食べ物を食べれば身体がよくなるのウソ

よく、○○を食べれば健康になるといった情報を見かけますが、特定の食べ物ばかり食べて健康になることなんてありません。
特定の食べ物ばかり食べて、他の食べ物を食べられなくなるのは本末転倒です。

様々な栄養をバランスよく摂ることが大切です。

「健康を守るために何を食べればいいですか?」と医師に聞くと、「色んな栄養を偏りなく摂ることが大切です。嫌いなものを無理に食べる必要はありません。他の食べ物から、嫌いなものに含まれている栄養を摂ればいいのです」と教えてくれるはずです。

健康を守ることは簡単なことではない


どれだけ睡眠や栄養、運動、ストレスケアなどに気をつけていても、病気になるときはなりますよね。
健康を守ることは簡単なことではありません。

生活習慣と関係がない病気は非常に多いため、生活習慣を整えていれば健康を守れるわけではないのです。

そのため、何か異常が起きたら医療機関を受診する。定期受診を指示された場合は、それに従う。
特定の病気のリスクが上がる年齢になれば、必要に応じて胃カメラや大腸カメラなどを受ける。

何もなくて良かった。重大な病気であっても、早期発見できて良かった。

という結果になることが望ましいと言えるでしょう。
もちろん、中には早期発見したところで予後が良くなるわけではない病気もあります。

健康を守るために、今の自分に何ができるのかを考え、医師の指示に従って行動することが大切です。

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加藤 良大
加藤 良大
歴11年フリーライター。執筆実績23,000本、大手から個人まで取引先数は500以上。正確でわかりやすい記事を追求し、各ジャンルの専門家からも高評価を得ている。対応ジャンルは医療・法律・不動産・美容・M&A・ビジネス・マーケティングなど多岐にわたる。