ライターとして安定した収入を得られるようになるまでの人生談です。
加藤良大のプロフィール
まずは、私の基本情報からご紹介します。
・男性
・31歳
・既婚
・子供2人
もう少し詳しい情報は以下のとおりです。
前職での月給:手取り16万円
最終学歴:4年制大学
職歴:某大手アパレル企業(店舗運営職)
趣味:嫁さんと映画見たりゲームしたり
性格:熱しにくく冷めにくい、現実主義、共感性が低い
仕事で受けているジャンルは次のとおりです。
・メイン
医療(美容医療・歯科・皮膚科・生活習慣病・医療制度など)
美容(スキンケア・ヘアケア)
・サブ
ビジネス(M&A)
転職
生活に関する業者関連(水道・ハウスクリーニングなど)
リフォーム
法律
不動産
ライターを始めたきっかけ
前職を辞めて転職活動中の繋ぎとして、色々なお小遣い稼ぎをしていました。
・ポイントサイト経由でクレジットカード申し込みや資料請求
・ブログルポやsagooワークスなどで記事作成
・ランサーズタスクで色々と
後は、失業手当で何とかやっていってました。
おわかりいただけたと思いますが、決して「何かを発信したいから」、「世の中にはびこる間違った情報を一掃したいから」といった崇高な目的ではありません。
単に「生活費を稼ぐため」でした。
ライターの転機
sagooワークスでは月額報酬ランキング5位以内に入るなど、力技で月20万円を稼いでいました。しかし、月20万円が自分の中での限界だと感じていました。正直、最高月20万円しか稼げないのであれば、独立する意味はありません。
ボーナスもないので、前職の給料よりも低く、安定性も悪いのでライターの道を選ぶ利用はないのです。
そこで、転機が訪れました。登録していたランサーズで、運営アカウントから大量発注の相談が来たのです。
内容は、ビジネス記事を月250本です。
文字単価1.5円、1記事1,500円でした。
私は、250本全て請け、月40万円の収入を得られるようになりました。
その後も、大量発注の相談をいただき、月40万円の収入が当たり前と思えるようになったのです。
これを機にライターとして独立することを決めました。
収入が大きく落ちる
あの頃の私は、「何とかなるだろう」という気持ちが強く、「リスクヘッジ」なんて言葉は1ミリも頭にありませんでした。そんな中、突然大量発注の案件が終了してしまったのです。そのころ、4つしか仕事を請けておらず、収入は40万円から20万円へと落ちてしまいました。
また、恥ずかしいことに、月最低30万円の収入がなければ暮らせない家に引っ越してしまっており、生活はかなり厳しくなりました。
収入を取り戻す
約2ヶ月、全く貯金ができない状況が続きましたが、毎月10万円分を発注してくださるクライアント様から立て続けに相談いただき、月50万円を安定して稼げるようになりました。
正直、この頃の私は舞い上がっていました。10万円×5社=50万円ということは、1社の案件が消失しても40万円です。ほかの案件を請ければ、すぐに50万円を取り戻せます。
再び収入が落ちる
正直、ライターの世界を舐めていました。
5社のうち、4社が取引中止になったのです。
取引中止の理由は次のとおりです。
・クライアント様の取引先の社長が逮捕
・googleペナルティ
・某医療系サイトの問題による方針の見直し
・依頼周りの整備
自分の実力不足なら受け入れられたのですが、このように様々な事情によって取引が中止となったため、とても歯がゆく感じました。
リスクヘッジの重要性を再認識
10万円×5社=50万円でもリスクヘッジにならないのであれば、2.5~3万円×20社=50~60万円にすればよいと考えるようになりました。
これまで、プロジェクトにほとんど提案していませんでしたが、この機会にとにかく提案しまくりました。
文字単価1.0円~2.0円まで提案し、そのうち約8割のクライアント様からご依頼いただきました。それに加え、メッセージで単価3~5円の案件をちらほらいただけました。
その結果、2~3万円×20社=50~60万円という自分の中では超安定している収入状況となったのです。
月収50万円のために心がけていたこと
正直、ライターとしてやってこれたのは、うまく立ち回ったことや運(周りの人に恵まれている)が大きいと思っています。ただ、収入を増やしてキープするためには、様々なことを心がける必要があると考えています。その一部をご紹介します。
修正を素直に受け入れて実力をつける
元々、sagooワークスやブログルポなど修正依頼がほとんどないサイトで執筆していたため、ランサーズで本格的にライターを始めたときの実力はとても低いものでした。
そのため、大量発注の案件では真っ赤な原稿が返ってきました。特に、医師の監修が入る記事については、かなり真っ赤でした。そこで私が感じたことは、次のとおりです。
・同じミスを繰り返すのは恥ずかしい
・医療を取り扱うのに間違った情報の記事を書くのはあってはならないこと
この2つを常に考え、どのような修正依頼にも対応しておりました。
その結果、ほぼ修正なし、医師からの赤入れもほぼなしの記事を書けるようになったのです。
ここで、医療ライターとしての基礎が身についたため、それを武器にこれまでやって来れたと思っています。
クライアント様が求めることを考える
記事によって、文体や表現方法などのルールが異なります。
自分のスタイルを確立するのではなく、「クライアント様が求める記事を納品する」ことを心がけています。
そのため、医療記事しか書けないライターではなく、ビジネスや転職、生活業者系など様々なジャンルにおいて高評価を得られるようになりました。
専門性を高める
一通りのジャンルをそれなりに書けるライターは、ある分野の専門ライターとの競争に勝つことが難しいです。
ここでいう競争は、クラウドワークスでいうところの応募や提案のことです。業務委託の場合は、同時期にメディアに複数のライターが応募した場合の人選のことと考えていただければと思います。
専門ライターが同時期に応募、提案をしておらず、競合となるライターの実力や提案力がいまひとつであれば、自分に仕事を発注してもらえる可能性は高まります。
ある分野に精通した専門ライターになれば、このような競争に勝つことができるのです。
ただし、専門外の分野への提案や応募が通らない確率はある程度高くなってしまいます。
しかしながら、専門分野において競争に勝てるようになればライターとしての実績が増え、他のジャンルの案件ももらえるようになるため、大した問題ではありません。
あらゆる分野に精通したライターも強いのですが、「複数ジャンルの記事を高いレベルで書ける」ではなく、「1つのジャンルに特化している」方が魅力的に感じてもらえる傾向があります。
20人以上が応募しており、そのうち2~3人に発注するという案件にいくつか応募したことがありますが、ほぼ全て依頼をいただいております。
もちろん、実力だけではなくプロフィールや提案文の書き方などをしっかり押さえているからこその結果です。
時間を区切って集中
上司や先輩社員に見られていない環境では、つい休憩が多くなってしまったりネットサーフィンをしてしまったりします。私は、集中力を高めるために、案件ごとに時間を区切るようにしています。
例えば、1時間で2,000文字の案件を1つ、1時間30分で3,000文字の案件を1つというように、自分の執筆スピードを踏まえて現実的なスケジュールを立てます。
無理なスケジュールを立てると、時間に間に合わせることを重視してしまい、記事のクオリティを下げてしまいかねません。ちょっと頑張れば達成できるスケジュールを立てましょう。
人と自分を比べる
よく、「人と比べてはいけない」という言葉を耳にしますが、私はそうは思いません。人と比べることで落ち込むのであれば、比べない方がよいとは思います。
しかし、自分の糧にしてモチベーションを高められるのであれば、どんどん人と比べてよいと考えています。
例えば、「あの人は○○万円も稼いでいるから自分も頑張ろう」、「あの人みたいなちょっと贅沢な暮らしがしたいから頑張ろう」といったことが挙げられます。
また、「毎月10万円も貯金できるのがうらやましい」、「外出先で気にせずお金を使えるのがうらやましい」など、お金を持っていることで起こせる行動に対してうらやましい気持ちを持つことも大切です。
常にアンテナを張って案件を探す
どれだけ忙しくても、常にアンテナを張って案件を探しています。
現在、請けている案件はいつ無くなるかわかりません。
もし、同時に複数案件がなくなってしまったら、一気に生活が困窮してしまうでしょう。
また、私は単発案件ではなく継続案件のみを探します。
高額の単発案件ばかり請けて一時的に80万、100万円を稼いでも、普段よりも多く貯金できるだけの話です。
働き過ぎて体調を崩すことも考えられるため、メリットよりもデメリットの方が大きいと思っています。
クライアントを大切にする
私は、単価で対応を変えるようなことをしていません。どれだけ自分が請けている案件よりも少額の案件でも、高単価案件と同じ対応を心がけています。
これは、どれだけ少額な案件であっても、仕事を依頼してもらえること事態がありがたいことだと認識しているからです。もちろん、相場から大きく外れるような案件は別です。
あと、これは人によって違うと思いますが、私は単価1円も2円も3円も同じクオリティに仕上げます。つまり、1円で依頼されても3円以上のクオリティの記事を納品するということです。
その甲斐があってか、文字単価1円で依頼されているクライアント様には、かなり喜んでいただけています。もちろん、文字単価3円以上のクライアント様にも満足いただいています。
クライアント様に喜んでもらえれば、他の案件も打診してもらえる可能性が高まります。
単価1円の案件を3円のクオリティで書けば、単価2円分を損することになりますが、クライアントの評価が上がって他の案件を相談してもらえれば、損をした分以上の利益を得られるのです。
読む人の利益と不利益を考える
「お金を稼ぐために書く」ということだけをモチベーションにしてしまうと、記事によってクオリティが変わってしまいます。
継続して請けているうちにクオリティが下がり、継続を断られることも考えられるでしょう。
私は、読む人の利益と不利益を考えて執筆しています。
例えば、間違った医療記事は、読む人に健康上の大きな問題を与えてしまいます。
また、間違った知識を周りの人に伝え、その人がまた違う人に伝えるという負の連鎖も起こるでしょう。
逆に、正しい情報に基づいたわかりやすい医療記事を書けば、読者の利益に繋がります。
ただし、記事で伝えられることは限られているので、医療機関への受診を促す必要があります。
例えば、湿疹1つにしても様々な症状があり、皮膚科医でも診断が困難な症例もあります。
どれだけ正しい情報の医療記事を書けたとしても、「○○だから○○の場合は安心して大丈夫」といったことは絶対に書いてはいけません。このように、他のジャンルについても読者の利益と不利益を考えて記事を書くことが大切だと思っています。
信頼はポイント制と考える
1回、クオリティが高い記事を納品しただけでは、信頼してもらうことはできません。
・納期に遅れない
・修正依頼にしっかり対応する
・記事のクオリティを下げない
・不明点がある場合は尋ねる
・メッセージの丁寧さ
・返信スピード
・納期まで時間がある場合は定期的に進捗報告
このように、信頼を構成する要素は非常に多いです。
信頼はポイント制と考え、信頼してもらうための行動を心がけることが大切です。
月収50万円のために失ったもの
月収50万円が高収入かどうかは人によって異なります。
いずれにしても、現在よりも多くの収入を求めるのであれば、失う可能性があるものを把握しておくことが大切です。
私は、とにかく稼ぐことばかり意識してしまい、次のようなものを失いました。
家族との時間
家族のために、少しでも多く稼ぐことを意識しています。十分に生活できる収入を得ても、常に上を目指していました。そのため、いつまで経っても家族との時間が増えず、家族もストレスが溜まっていたと思います。
気楽に生きるという気持ち
月収50万円でも、ふとしたときに30万、20万と下がる可能性があります。
もし、月収30万円で満足してしまったら、ふとしたときに20万、10万と下がり生活できなくなると考えています。
このような思考でいるため、気楽に生きることはできなくなりました。
これからの人生のテーマ
これまでの経験をもとに次のように暮らそうと考えています。
ゆったりと暮らす
家賃が安いところへ引っ越して、ゆったりと暮らそうと思っています。仕事でのストレスを最小限に抑え、私生活をメインとした人生をおくりたいです。
忙殺されると、イライラしたり気がついたら1ヶ月が経っていたりするため、いつの間にか50歳、60歳、70歳になり、仕事まみれの人生で終わってしまう気がします。
「仕事=人生」にならないように、ゆったりと暮らしていきます。
家族との時間を最優先する
子供が2人いるのですが、子供との時間は今しかありません。妻との時間も今しかないので、家族との時間を最優先にしたいと考えています。
安定した環境で様々なことに挑戦する
ライター業に忙殺されない環境を作り、様々なことに挑戦したいと考えています。株、FX、アフィリエイトなど、収入を得る方法はいくらでもあります。1つのことにとらわれず、様々なことを経験して充実した人生をおくりたいと考えています。
まとめ
自己満足な記事ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後とも、加藤良大をよろしくお願いいたします。